北京の名物といえば北京ダックが世界的に有名ですが、地元の人々に愛されてきたもう一つの名物が「炖吊子」です。豚の内臓(大腸や小腸)を長時間じっくりと煮込んだこの料理は、見た目は地味ながら、その味わいは深く、北京の庶民的な食文化を代表する一品。冬の寒さが厳しい北京で、体の芯から温まる料理として発展してきました。
1、炖吊子の3大魅力
とろけるような食感
炖吊子の最大の魅力は、何と言っても長時間の煮込みによって生まれる、とろけるようなホルモンの食感です。しっかりと下処理された大腸や小腸は、臭みがなく、口に入れるととろけるような柔らかさ。歯で切れるというより、舌の上でほろりとほどける食感は、炖吊子ならではの体験です。
濃厚ながらあっさりしたスープ
煮込む際にニンニク、生姜、八角などの香味野菜と香辛料をふんだんに使用するため、スープは濃厚ながらもあっさりとした味わい。内臓の臭みを消し、うまみを引き立てる絶妙なバランスが取れています。スープ自体も、ご飯が進む美味しさです。
路地裏の大衆食堂で楽しむ雰囲気
炖吊子は、高級レストランというより、路地裏の小さな食堂や夜市で提供されることが多い料理。地元の人々でにぎわう店内で、熱々の炖吊子を食べる体験は、観光地では味わえない北京のリアルな日常に触れる貴重な機会です。
2、食べられる場所
本場の炖吊子を味わうなら、北京の庶民的な食堂がおすすめです。
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老磁器口豆汁店:北京の伝統的な朝食店。炖吊子も名物。
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各種小吃店:路地裏にある大衆食堂の多くでメニューにあります。
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夜市や屋台:夜の街でふらりと立ち寄れる屋台でも提供されています。
食べるときのポイント
「北京の地元の味を体験したい」「寒い日に体の芯から温まる料理を食べたい」「日本のもつ煮とは違う、中国ならではのホルモン料理に挑戦したい」――炖吊子は、北京の食文化の深みを感じさせ、旅の思い出をよりユニークなものにしてくれることでしょう。