成都といえば、パンダと辛い料理のイメージが強いですが、地元の人々の日常に溶け込む「慢生活」(のんびりした生活)を体感できる場所が、人民公園の中にある「鶴鳴茶社」です。
1923年に創業し、100年近い歴史を持つ成都で最も由緒ある老舗茶館のひとつ。伝統的な川西建築のたたずまい、並び続ける竹の椅子と木のテーブル、そして色あせない銅のやかんが、訪れる人々を昔ながらの成都の時間へと誘います。
ここでは、一杯のお茶を片手に、地元の人々と同じ空間でゆったりと時を過ごし、成都の日常生活の核心に触れることができるでしょう。
1、鶴鳴茶社の3大魅力
-
歴史が息づくレトロな空間: 鶴鳴茶社は、2012年に成都市の歴史的建造物の一つとして指定されました。廊下やあずまやは伝統的な川西建築の様式を保ち、店内には昔ながらの竹の椅子と木のテーブルが並び、長年使い込まれた銅のやかんがレトロな雰囲気を醸し出しています。創業は1923年で、かつては教師や文化人たちが集うサロンとしてもにぎわいました。この変わらない佇まいそのものが、成都の生きた歴史と言えるでしょう。
-
成都の「慢生活」を体感できる活気: 茶社は一日中、地元の人々や観光客で活気に満ちています。のんびりと蓋碗茶(蓋付き茶碗のお茶)を楽しむ人、友人と「擺龍門陣」(おしゃべり)に興じる人、トランプを楽しむ人など、それぞれのスタイルで寛ぐ光景は、まさに成都の「慢生活」そのものです。また、耳掃除を提供する采耳の職人が道具を鳴らしながら席を巡るのも、ここならではの風物詩です。
-
新旧が融合した文化体験: 百年の歴史を守りつつも、鶴鳴茶社は新たな挑戦も取り入れています。伝統的な長い注ぎ口のやかんを使ったお茶注ぎパフォーマンスや、川劇の変面や吐火などの伝統芸能を楽しむこともできます。さらに、夜には没入型の情景劇「鶴鳴伝奇」 が上演されるなど、日夜さまざまな文化体験を提供。隣接する「鐘水餃」では四川の小吃(軽食)も味わえ、一杯のお茶から成都の食文化にも触れることができます。

2、最適な観光プラン
-
ベストシーズン: 一年中楽しめますが、過ごしやすい春(3月~5月) と秋(9月~11月) が特におすすめです。晴天の日は日光浴を楽しむ地元の人々の姿も多く、より活気があります。
-
理想の時間帯: のんびりと席を確保したいなら、午前中、特に朝早い時間が比較的空いています。にぎやかな雰囲気を楽しみたいなら午後がおすすめです。夜はライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気の中で、夜茶を楽しむことができます。
-
アクセス: 地下鉄2号線「人民公園」駅で下車し、A出口からすぐの人民公園内にあります。公園は市内中心部に位置しており、アクセスは非常に便利です。

3、フォトグラファーとSNS映えした写真を狙う方へ
-
定番ショット: ずらりと並んだ竹椅子と木のテーブル、レトロな建物の全景は、鶴鳴茶社のスケールを伝える定番ショットです。
-
ユニークな構図: 蓋碗茶と銅のやかんを foreground に、くつろぐ人々の様子を収めると、臨場感ある一枚に。采耳の職人が仕事をする様子も、ここでしか撮れない貴重な被写体です。
-
光と雰囲気を活かす: 木漏れ日が差し込む午後や、夕暮れ時の温かな光線は、茶社のレトロで温かな雰囲気を一層引き立てます。夜はライトアップされた中でお茶を楽しむ人々を撮影するのも良いでしょう。

4、おすすめの旅行者タイプ
-
のんびりと現地の生活を体験したい方 ★★★★★ 成都の「慢生活」を体感するには最高の場所。
-
歴史・文化好き ★★★★☆ 百年の歴史を持つ茶館の空間そのものが、成都の文化を物語っています。
-
写真愛好家・SNS発信者 ★★★★☆ レトロで活気ある雰囲気は、他では撮れない写真の宝庫。
-
友達同士の旅行 ★★★★☆ 友人とお茶を飲みながら、んびり会話を楽しむのに最適。
-
一人旅 ★★★★★ 一杯のお茶を頼めば、何時間でもくつろげる空間です。
「成都の日常に紛れ込んでみたい」「時間を忘れてのんびりしたい」「レトロで活気ある空間を写真に収めたい」—— 鶴鳴茶社は、そんな思いを叶え、旅の記憶となるほっこりとした時間を提供してくれるでしょう。