三国志の英雄たちが駆け抜けた成都の地に、「锦里古街」はあります。その歴史は1800年以上前にさかのぼり、秦漢・三国時代には西蜀で最も賑わった商業街として知られていました。
今では武侯祠(諸葛亮を祀る神社)に隣接する、レンガ造りの路地が続くノスタルジックなスポットとして生まれ変わり、日本の方には「成都版・清水寺の仲見世」のようなイメージで親しまれています。
夜ともなれば、無数の赤い提灯に柔らかな灯りがともり、路地全体が幻想的な雰囲気に包まれます。三国時代の浪漫と、成都の人々が愛してやまない「のんびり生活(慢生活)」が融合した、他では味わえない空間です。
1、锦里古街の3大魅力
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レンガ造りの路地が創り出す「レトロでフォトジェニックな風景」: 錦里の最大の魅力は、清末民初の建築様式を再現したレンガ造りの街並みです。木彫りの窓や門には細やかな彫刻が施され、どこまでも続く石畳の路地には、無数の赤い提灯が揺れています。昼間はレトロな雰囲気を楽しめ、夜はライトアップにより、昼間とは一味違った幻想的でロマンチックな風景が広がります。まるで時代劇の世界に迷い込んだような感覚を味わえる、写真愛好家にもたまらない空間です。
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「本場の四川小吃」と「生きている民俗文化」が楽しめる賑わい: 錦里は、成都の食と文化が凝縮された場所です。路地には、張飛牛肉、串串香(串揚げ)、缽钵鸡(棒棒鶏)、牛肉焦餅など、四川の名物軽食「小吃」の店がずらりと並び、本場の味を気軽に楽しめます。また、路上では吹糖人(飴細工)、糖画(砂糖絵)、面人(麵粉の細工)、剪紙(切り紙)など、中国の伝統的な職人技を間近で見ることができます。これらの「非物質文化遺産」の技は、錦里の路地で今も生き続けているのです。
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「三国文化」を感じる、歴史と物語に満ちた空間: 錦里は、単なる観光地ではなく、三国志の歴史が息づく場所です。隣接する武侯祠は諸葛亮を祀る神社であり、「錦里」という名前自体が、三国時代の蜀の都・成都を指す「錦官城」に由来しています。街中の店の名前や装飾、お土産の数々に、三国志の英雄たちの面影を見つけることができるでしょう。歴史好きの方にはたまらない、浪漫あふれる空間です。

2、最適な観光プラン
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ベストシーズン: 一年中楽しめますが、特に春(3月~5月) と秋(9月~11月) は気候が穏やかで、屋外の散策に最適です。
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理想の時間帯: 錦里は夜が一番の見どころ。午後4時以降を目安に訪れると、昼の顔と夜の顔、両方を楽しむことができます。赤い提灯に灯りがともり始める夕暮れ時は、特に幻想的な雰囲気です。街灯は23:00に消灯するため、夜景を楽しむならそれまでに。
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アクセス: 成都市の中心部に位置し、地下鉄3号線または1号線の「高升橋駅」で下車し、徒歩約10分。武侯祠のすぐ隣にあるので、武侯祠観光とセットで訪れるのがおすすめです。
3、フォトグラファーとSNS映えした写真を狙う方へ
錦里は、どこを切り取っても絵になる被写体の宝庫。
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定番ショット: 赤い提灯がずらりと連なる路地を、奥行きを活かして一枚。夜は提灯の灯りが柔らかな雰囲気を演出します。
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ユニークな構図: 路地に並ぶ伝統的な看板や、職人技のアップ、可愛らしい細工物に注目。歴史と活気が感じられる一枚を目指しましょう。
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光と影を活かす: 夕暮れ時の「マジックアワー」から夜にかけては、提灯の灯りがレンガ造りの街並みを一層引き立て、幻想的な写真が撮れます。

4、おすすめの旅行者タイプ
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写真愛好家・SNS発信者 ★★★★★ 昼と夜で表情を変える路地は、どこを切り取っても絶好の被写体。フォトジェニックな風景が広がります。
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美食家・四川グルメを楽しみたい方 ★★★★★ 四川の名物小吃を気軽に楽しめる美食スポット。ぜひ空腹で訪れてください。
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歴史好き・三国志ファン ★★★★☆ 三国時代の浪漫を感じながら、成都の歴史に触れることができます。
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家族旅行(お子様連れ) ★★★★☆ 可愛いお土産がたくさん。職人技の実演は子どもたちの興味を引くこと間違いなし。
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カップル・友人同士の旅行 ★★★★☆ 夜のライトアップがロマンチック。おしゃれなバーや茶館でのんびりするのもおすすめ。
「三国志のロマンあふれる路地を歩いてみたい」「赤い提灯に照らされた夜の錦里で、本場の四川小吃を満喫したい」「成都ののんびりした時間と生きている文化を感じたい」—— 錦里古街は、そんな思いを叶え、成都旅行の多彩な魅力を凝縮した体験を届けてくれるでしょう。