成都といえば、パンダと辛い料理のイメージが強いですが、その食文化の奥深さを体感できる場所が「川菜博物館」です。
ここは、四川料理の文化をテーマにした世界でも稀有な「食べられる博物館」。
単なる展示を見学するだけでなく、香り、味、音を通じて四川の文化を五感で楽しめる、他にはない体験型スポットです。3,000点を超える歴史的な食器や調理道具のコレクションに加え、実際に料理を作り、味わうことができる参加型のアトラクションが豊富で、四川料理が「麻辣」だけではない「一菜一格、百菜百味」(百の料理に百の味)という真髄を学べる場所となっています。
1、川菜博物館の3大魅力
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歴史を感じる豊富なコレクション: 「典藏館」エリアには、戦国時代から現代に至るまで、実に3,000点を超える食器や調理道具が展示されています。青铜器、陶磁器、銀器など、材質も様々で、時代を追って四川の食文化の変遷を学ぶことができます。中でも、清代の康熙帝の時代の泡菜壇(キムチ壺) は鎮館の宝とも言うべき貴重な一品です。また、四川の飲食文化を包括的に紹介する「川菜流派図」も展示されており、四川料理の体系的な理解を深めることができます。
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「川菜の魂」郫県豆板醬(ピーシェンドウバンジャン)の伝統製法を体験: 館内では、300年以上の歴史を持つという郫県豆板醬の伝統的な手作り製法を見学・体験できます。大豆と香辛料を樽で発酵させる「翻、曬、露」(混ぜ、干し、露にさらす)という工程は、時間と職人の技が生み出す「川菜の魂」そのもの。日本の味噌作りにも通じる、発酵文化の深さを感じることができるでしょう。
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料理を作って味わう!充実の体験プログラム: この博物館最大の特徴は、見るだけではなく実際に四川料理を作り、味わえることです。専門家の指導のもと、麻婆豆腐や宮保鶏丁(クンポー鶏丁)などの代表的な四川料理を自分の手で調理する体験が人気です。その他、四川茶芸を楽しめる「品茗休閒館」 や、食の恵みに感謝する四川の民俗を祀った「灶王祠」(かまどの神様を祀る祠) も見所で、四川の「食」を中心とした文化全体に触れることができます。

2、最適な観光プラン
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ベストシーズン: 一年中楽しめますが、過ごしやすい春(3月~5月) と秋(9月~11月) が特におすすめです。
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理想の時間帯: 体験プログラムをゆっくり楽しむには、午前中から昼過ぎにかけて訪れるのが良いでしょう。特に週末は混雑することがあるため、平日の訪問がおすすめです。
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アクセス: 成都市街地からは車で約1時間ほどです。公共交通機関を利用する場合は、犀浦(シープー)駅からP22番のバスを利用する方法があります。

3、フォトグラファーとSNS映えした写真を狙う方へ
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定番ショット: 色とりどりの伝統的な食器がずらりと並ぶ典藏館の展示は、圧巻の一枚になります。
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ユニークな構図: 巨大な豆板醬の樽が並ぶ光景や、体験プログラムで料理を作っている瞬間の臨場感あるショットも良い思い出に。
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光と色を活かす: 四川の鮮やかな食材の色彩や、レンガ造りの建物の温かみを、自然光を活かして撮影しましょう。

4、おすすめの旅行者タイプ
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食文化・歴史好き ★★★★★ 四川料理の歴史と文化を深く知ることができる最高のスポット。
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体験型観光を求める方 ★★★★★ 実際に料理を作る体験は、旅の大きな思い出になります。
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家族旅行(お子様連れ) ★★★★☆ 子供も一緒に楽しめる参加型のプログラムが豊富です。
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SNS発信者 ★★★★☆ 日本のフォロワーには珍しい、料理を作る体験や美しい食器の数々は、とても興味を引くコンテンツになるでしょう。
「本場の四川料理を深く知りたい」「旅の思い出に自分で作った四川料理を味わいたい」「五感全てで成都を楽しみたい」—— 川菜博物館は、そんな思いを叶え、成都旅行をより一層味わい深いものにしてくれることでしょう。