美食概要:
九寨溝の神秘的な景観は広く知られていますが、実はもう一つの隠れた名物が「蔵式火鍋(ゾンシー ホーグオ)」です。
発祥地は四川省西部のチベット族居住区。昔、遊牧民族であるチベット族が、厳しい高原の寒さをしのぐために、銅製の鍋でヤクの肉と高原野菜を煮込んだのが始まりといわれています。
今では「スープはコク深く、食材は素朴で力強い」、標高3000メートルの大地ならではの温かく素朴な味わいが楽しめる名物料理となりました。
食べられる都市
本場の味を求めて遠く九寨溝まで行かなくても、以下の都市で本格的な蔵式火鍋を味わうことができます。
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九寨溝: 発祥の地。景勝地周辺にチベット族経営の老舗店が多い。
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松潘: 古くからの交易の町。チベット文化が色濃く残るエリア。
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成都: 四川料理の中心地。蔵式火鍋を都会風にアレンジした店も。
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北京/上海: 各地のチベット料理店や四川料理店で「蔵式火鍋」の看板を見かけることができます。
食べるときのポイント
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スープの選択: チベット式は基本的に辛くない白いスープが主流。初めての方でも安心。
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食材の種類: ヤク肉、高原きのこ、ジャガイモ、大根が定番。
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おすすめの食べ方: チベット大麦酒(チャン)やプーアル茶との相性抜群。
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注意点:
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高山地域のため、消化に時間がかかる場合があります。食べ過ぎに注意。
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チベットの食材に慣れていない方は、一度にたくさん食べず様子を見ながら。
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アレルギーや食事制限の希望は、スタッフに伝えると調整してもらえます。
美食の特徴と魅力
蔵式火鍋の最大の魅力は、その素朴ながらも力強い味わいにあります。銅製の特徴的な鍋で長時間煮込むことで、ヤク肉の深いコクと高原野菜の甘みがスープに溶け出します。漢方薬材を少量加えることもあり、身体を内側から温める効果が。日本のしゃぶしゃぶのような繊細さとは異なり、山岳民族の豪快で温かなもてなしの心が感じられる料理です。
食材と調理法
主な食材:
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ヤク肉または羊肉:500g
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ジャガイモ:2個
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大根:1本
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高原きのこ:200g
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豆腐:1丁
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白菜:適量
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スープベース:
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豚骨または鶏がらスープ:2L
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生姜:1片
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枸杞(クコ):大さじ1
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枣(ナツメ):3個
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塩:適量
基本的な作り方:
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ヤク肉は食べやすい大きさに切り、水から茹でてアクを取る
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大きな鍋にスープベースの材料とヤク肉を入れ、弱火で2時間ほど煮込む
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ジャガイモ、大根は乱切り、きのこは石づきを取っておく
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スープができたら、火の通りにくい野菜から順に入れる
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最後に豆腐と白菜を加え、さらに15分煮込む
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塩で味を調えて完成

料理のコツ:
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ヤク肉は長時間煮込むほど柔らかくなる
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スープは一晩寝かせるとさらにコクが増す
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現地では銅製の鍋を使うが、家庭では普通の鍋でも可
おすすめ店舗
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扎西徳勒蔵餐庁(九寨溝): 景勝地からほど近い老舗。伝統的な銅鍋を使用。
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香格里拉蔵家楽(松潘): チベット族の家庭料理が味わえる。
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天上人間蔵餐庁(九寨溝): 夜景を楽しみながらの食事が人気。
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成都・蔵雲閣(成都): 都会で本格的な蔵式火鍋を提供。

蔵式火鍋は、九寨溝の雄大な自然とチベット族の温かいもてなしが詰まった料理です。高山ならではの素朴な味わいを、ぜひ現地で体験してみてください。