今、中国旅行は安全なのか?――中国で暮らす日本人の声を聞いてみました        詳細を確認する>>

コレクション

コレクションにお気に入りのコースが含まれていません

もっと見る

Biangbiang面 ── 躍動する音とともに紡ぐ、西安が育んだ太く豪快な麺の芸術

古都・西安は、かつて日本の平城京や平安京のモデルにもなった国際都市・長安。ここで生まれたBiangbiang面は、「中国で最も難しい漢字」 と言われるその名と、「麺が帯のように太い」 見た目で知られる西安を代表する麺料理です。「Biang」 という名前は、職人が麺を台に打ち付けるときに鳴るリズミカルな音に由来すると言われており、一杯の麺からは、西安という街の歴史の重みと、市井(庶民の街)の活気が感じられます。小麦粉と水、そして職人の技だけで生み出されるコシの強い太麺は、「油泼辣子」(ラー油) などの調味料と和えると、視覚的にも味覚的にも圧倒的な存在感を放ち、訪れる人々に西安グルメの深遠な魅力を感じさせずにはいられません。
Biangbiang面 ── 躍動する音とともに紡ぐ、西安が育んだ太く豪快な麺の芸術


 
1、Biangbiang面の2大魅力

圧巻の食感と体格を誇る太麺
Biangbiang面の最大の特徴は、その「幅広で長い」 麺自体にあります。「面条像裤带」(麺が帯のように太い) と地元で形容されるように、その幅は3~5センチにも及び、一口では呑み込めないほど。麺は職人が手で伸ばし、叩きながら作るため、均一ではなく、ところどころに「コシ」と「モチモチした食感」 が生まれ、食べ応え抜群。日本のうどんや蕎麦とは一線を画す、力強い歯ごたえは、西安の麺文化の真骨頂です。
  1. 「油泼」が引き立つ、香り高い調味の妙

Biangbiang面の味を決定づけるのが、「油泼」 と呼ばれる、熱した油で香りを立てる調理法。器に盛られた麺の上に、「油泼辣子」(ラー油) や花椒、刻みネギ、にんにくなどの薬味を山盛りにのせ、その上から高温に熱したごま油や菜種油をジュッとかけることで、薬味の香りと辛味が一気に引き立ち、麺に絡みます。「辣(辛さ)」と「香(香ばしさ)」 の絶妙なハーモニーは、食欲をそそり、やみつきになる味わい。辛さが苦手な方でも、花椒の「麻(しびれ)」 とごま油の豊潤な香りが織りなす複雑な風味を楽しむことができます。
  1. 多彩な「臊子」(具材)で広がる味わいの世界

Biangbiang面は、シンプルな香味油和えだけでなく、様々な「臊子」(トッピングやあんかけ)をのせて楽しむのも一般的。「三合一」(三種の組み合わせ) は特に人気で、「トマトと卵の炒めもの」「肉臊子(肉みそ)」「油泼辣子」 という三つの異なる味わいを一杯で楽しむことができます。このように、自分の好みやその日の気分で具材を選び、味のバリエーションを広げられるのも、Biangbiang面の大きな魅力です。
Biangbiang面 ── 躍動する音とともに紡ぐ、西安が育んだ太く豪快な麺の芸術


 
2、最適な美食プラン

  • ベストシーズン:秋(9月~11月) は、過ごしやすい気候で、街歩きの合間に麺料理を食べるのに最適。夏の汗をかく季節にも、さっぱりと食べられる一方、冬は辛味で体を温めるのにぴったりです。
  • 理想の時間帯:ランチタイムは、観光地の周辺の店は混雑することがあります。やや遅めの午後2時頃や、夜を狙うと、比較的空いて落ち着いて楽しめるでしょう。
  • 食べられる名店:
    • 愛骅褲带面:「三合一」 が人気の有名店。
    • 「天下第一面」:3.8メートルにも及ぶ長い麺のパフォーマンスが話題。
    • 西安料理を提供する日本の飲食店:東京・有楽町の 「刀削麺・火鍋・西安料理 XI'AN」 など。
  • 予算の目安:西安の現地の店では、一杯10元~30元(約200円~600円) 前後と、「5元吃饱,30元吃好」(5元でお腹いっぱい、30元で満足)と言われるほどお手頃価格で楽しめます。日本では900円~1500円程度が相場です。

Biangbiang面 ── 躍動する音とともに紡ぐ、西安が育んだ太く豪快な麺の芸術


 
3、フォトグラファーとSNS映えした写真を狙う方へ

Biangbiang面は、そのユニークな見た目から、SNS映えすること間違いなしの被写体です。
  • 定番ショット:テーブルの上に置かれたBiangbiang面のお碗と、自分の顔ほどもある大きな麺を一緒にフレームイン。そのスケールの大きさを伝えましょう。
  • ユニークな構図:「油泼」 の瞬間、熱した油が薬味に注がれ、ジュッと立ち上る湯気と音を感じさせるような臨場感あふれる動画や写真も迫力があります。
  • 光と質感を活かす:自然光の下で、麺のツヤと、ラー油の鮮やかな赤色を引き立たせると、より一層食欲をそそる写真に仕上がります。


 
4、おすすめの旅行者タイプ

  • 食通・美食探求を楽しむ旅行者 ★★★★★ 西安を代表するBiangbiang面は、食を旅の重要な要素とする方にとって外せない一品。
  • 写真愛好家・SNS発信者 ★★★★☆ その特徴的な太さとルックスは、SNSで注目を集めるのに十分なインパクト。
  • 麺好き ★★★★★ 日本の麺とは違った、コシとモチモチ感のある食感を味わいたい方に。
  • 辛味・刺激的な味わいがお好きな方 ★★★★☆ 「辣」と「麻」の組み合わせがたまらない味わい。辛さの調整が可能な店も多いので、自分の好みで楽しめます。

Biangbiang面 ── 躍動する音とともに紡ぐ、西安が育んだ太く豪快な麺の芸術

「西安のソウルフードを味わい尽くしたい」「躍動感あふれる太麺の食感を体験したい」「香ばしいラー油と花椒の組み合わせに舌鼓を打ちたい」——Biangbiang面は、そんな思いを叶え、西安旅行の食の思い出をより深みのあるものにしてくれることでしょう。
ブログタイトルに戻る