古都・西安は、千年の歴史が育んだ宮廷料理の宝庫。その中でも「葫芦鸡」は、唐の時代にまでルーツを遡ると言われる、西安を代表する格式のある一品です。丸鶏を秘伝の香辛料で味付けし、ゆでる、蒸す、揚げるという三つの工程を経て丁寧に調理されます。出来上がりは琥珀のような黄金色で、見た目が縁起物のひょうたん(葫芦)に似ていることからその名が付きました。箸で触れると外皮がサクッと音を立て、中からは驚くほど柔らかな鶏肉がほぐれ出る――この極上のコントラストが、古都の食文化の粋を伝える至高の味わいです。

1、葫芦鸡の3大魅力
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三つの工程が生む「絶妙な食感」: 葫芦鸡の真髄は、ゆでる・蒸す・揚げるという三段階の調理法にあります。下ゆでで余分な脂を落とし、長時間の蒸し工程で身を徹底的に柔らかくし、最後に短時間の高温揚げで外皮だけをカリッと仕上げます。この手間隙かけた工程により、外はパリッ、中はとろけるという、他では味わえない二重の食感が生まれるのです。
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骨から簡単に外れる「極上の柔らかさ」: 長時間じっくりと蒸し上げるため、鶏肉は驚くほど柔らか。箸で軽く触れるだけで骨からきれいに身が外れるほどで、「骨離肉脱」とも表現されます。ご年配の方やお子様でも安心して楽しめる、口当たりの良さが特徴です。
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唐の時代から続く「歴史の重み」: 葫芦鸡は、はるか唐の時代、玄宗皇帝に仕えた吏部尚书(役人)・韦陟の家厨で生まれたと言われています。当時の最高級食材と技術を結集して作られたこの料理は、西安という街が都として栄えた歴史の深さを、舌で味わうことができる「生きる文化遺産」なのです。

2、美味しい楽しみ方のコツ
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まずは原味で: 最初の一口は、何もつけずに葫芦鸡そのものの味を楽しみましょう。香辛料の風味が効いた鶏肉の旨味が直接感じられます。
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薬味で味に変化を: 好みで花椒塩(山椒と塩の調味料)や特製の甘辛だれをつけてみましょう。一味違った風味が楽しめ、飽きずに最後まで味わえます。
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共有して楽しむ: 丸鶏一本とボリュームがあるため、家族や友人とシェアして食べるのがおすすめです。いろいろな部位の食感の違いを楽しむのも良いでしょう。

3、フォトグラファーとSNS映えした写真を狙う方へ
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全体のボリューム感を: ひょうたん型に整形された丸鶏を大きなお皿に盛り付けて俯瞰で撮影すれば、その存在感と美しい造型が際立ちます。
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「ほぐす瞬間」を切り取る: 箸で軽くつついて、サクッとした皮とほろりとほぐれる白い身のコントラストを接写すれば、食感が伝わる食欲をそそる写真に。
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食卓の華やぎとして: 家族や友人と囲んだ食卓の中心に葫芦鸡を置き、にぎやかな雰囲気と共に撮影するのも良い思い出になります。

4、おすすめの旅行者タイプ
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食通・本格中華を求める方 ★★★★★ 手間ひまかけた宮廷料理の技術と深い味わいを体感できる最高の一品です。
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家族旅行・多人数の団体 ★★★★☆ 丸ごと一本なので共有にぴったり。ご年配からお子様まで一緒に楽しめます。
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歴史ロマンを感じたい方 ★★★★★ 唐代に思いを馳せながら、千年の時を超えた味を舌で確かめられる貴重な体験です。
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食感のコントラストを楽しみたい方 ★★★★★ 「外はカリッ、中はとろける」という絶妙な食感は、まさに芸術品。
