田子坊
田子坊:色彩豊かな文創エリア






田子坊は、上海のフランス租界エリアに位置する、芸術的な雰囲気に満ちた上海の古い街並みです。かつては上海の伝統的な住宅街でしたが、現在では現代アートと伝統的な上海の風情が融合した文創エリアに変貌しています。通りにはギャラリーや手芸店、カフェや小さなレストランなどが立ち並び、上海の文創の雰囲気を存分に楽しむことができます。ここはショッピングや写真撮影にも適しており、特にアートや独立系デザインが好きな観光客にはぴったりの場所です。

泰康路から北は建国中路まで、東は思南路に面し、西は瑞金二路に至る範囲に広がり、核心エリア「三巷一街」には、100年近い歴史を持つ154棟の老舗石庫門(シークーメン)建築が立ち並びます。

1920~30年代には小規模な手工業工房や工場が集まるエリアとして発展。1998年にはアメリカで活動した芸術家・陳逸飛氏が先駆けてアトリエを構えたことをきっかけに、多くの芸術家や工芸品店が集まるようになりました。2001年には画家の黄永玉氏により「田子坊」と命名されました。
特色ある店舗が集積
- 守白藝術:上海の芸術を代表する「都市の名刺」を目指し、重彩画と切り紙細工を融合させた上海の風情を表現。
- 盈稼坊:手作りのミャオ族刺繍を専門に、伝統的な刺繍衣装や刺繍パネルを販売。
- 路上海:オリジナルTシャツ専門店。イラストで中国の伝統文化と日常生活を表現。

芸術文化施設
- 夏侯文青瓷藝術館(上海分館):龍泉青磁を中心に展示。
- 田子坊逸飛藝術展示館:陳逸飛氏の旧アトリエ跡に設立、陶磁器や著名書画家の作品を展示。

歴史を感じる路地裏の風景
- 完全な保存状態の石庫門建築:15本の路地からなる核心エリアには、上海伝統の「前店後廠(店舗兼工房)」の空間構造が残り、レンガ木造2階建て、黒漆の門に銅環、西洋式シャッターを嵌めた赤レンガの外壁が典型的な石庫門スタイルを伝えます。
- 迷路のような路地:幅広で4m、狭い場所では2m未満の曲がりくねった路地が迷宮を形成し、30年代の上海へタイムスリップしたような感覚を味わえます。
- 多様な建築様式の融合:旧フランス租界と中国人居住地の境界に位置した立地から、折衷主義、英国ルネサンスリバイバル、モダニズム、中国伝統様式など、各時代の建築様式が混在する生きた建築博物館です。
- 新旧の調和:赤青レンガのアーチ門や銅環のついた黒漆の扉といった伝統要素と、モダンなグラフィティアートやセレクトショップが共存し、独特の芸術空間を創出しています。
- 生きる生活文化:現在も元住民が暮らし、物干し竿に揺れる衣服や炭コンロで煮込む上海料理の甘い香りが、本物の上海の生活情感を伝えるとともに、都市の記憶に温もりを与え続けています。

赤レンガは時の流れで柔らかな赭色に褪め、銅環が黒漆の扉を叩く音には老上海の趣が宿る―田子坊の路地は20世紀の朝光の中から現代まで続き、博物館に封じられた標本ではなく、上海という都市の文化が脈打つ生き証人なのです。

• 観光ガイド:
昼間に行くのがお勧めです。日当たりが良い方が撮影に適しています。路地内の特色ある手工芸品店、ギャラリー、カフェなどを訪れ、濃厚な芸術的な雰囲気を楽しんでください。
• 注意事項:
◦ 路地は狭いため、観光客が多い時間帯には混雑を避けるため、ゆっくり歩くことをお勧めします。
◦ 手工芸品の価格は高めなことが多いため、購入時にはいくつか比較して選ぶことをお勧めします。